ノートルダム・ド・パリ応援隊

We love Notre-Dame de Paris. We love French Musical.

 

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ノートルダム日本公演 - 1幕2

(14) The Court of the Miracles 奇跡の庭

ここでまた曲調が一気に躍動的に。
舞台上方から吊るされた鉄骨が下がってきて、
その上にクロパンが乗っています。

コマのついた柵をうまく使って、ダンサーたちがその間をすり抜けたり
寝ころんでその下の部分を通ったり。
常に左右からの直線的な動きで躍動感アップ。その動線が小気味いい。

「奇跡の庭」と呼ばれるごろつき集団のたまり場に
ふらふら紛れ込んでしまったグランゴワール、
ずた袋に入れられ、袋ごと吊るしあげられます。

「フランスの詩人は絞首刑!」と一方的に宣言するクロパン。
そこへエスメラルダが現れ、グランゴワールと結婚する条件で救出。

DVDでは、エスメラルダがその条件を自ら飲んでクロパンが驚きますが、
本公演ではクロパンのほうから(半分冗談で)話を持ちかけ、
エスメラルダがあっさり承諾。(スピードアップを図った感じでしょうか)
もっとも、「だからって一緒のベッドでは寝ないわ」とかなんとか言ってますが。

ここでまた歌に戻り、ダンサーたちがマットをいくつも持ってきて、
そこに飛び込んででんぐり返りをしたりします。
下手のマットの1つにグランゴワールとエスメラルダが座り、
マットは二人のベッドになります。

それでもまだダンサーたちが賑やかに踊っていて、
グランゴワールの隣ではヘッドスピンをしてる人が。
グランゴワールはエスメラルダに「ほらほら!」と指さしてみせますが、
エスメラルダはあっちを向いています(笑)。

(15) The Word Phoebus フェビュスの意味

舞台上に二人だけになり、場面も暗く静かになります。
エスメラルダが丁寧な表現で「私はどなたを夫に迎えたのかしら?」と聞くと、
グランゴワールは居住まいを正し、やや緊張した面持ちで、でも嬉しそうに
「僕は街角の王子だよ」と答えます。
この辺のリシャール・グランゴワール、かわいい♥

でもエスメラルダはおかまいなしに、「フェビュス」の意味を質問。
それが「太陽」という意味だと教えてもらって、フェビュスへの愛を歌い出します。
取り残された気分のグランゴワール、DVDではここでマットの上にふて寝しますが、
本公演ではマットをくるくる巻いて持ち抱え、後ろを振り向きながら去っていきます。
(これはかなり昔からの変更です)

私がロンドンで見たジョン・パートリッジのグランゴワールは
残念だけど仕方ないさ!という、ちょっとカッコよさを漂わせる去り方でしたが、
リシャールのグランゴワールは、なんかかわいそう~でもそこがかわいい~~(笑)。

(16) Shining Like The Sun 太陽のように素敵

フェビュスへの愛を語るエスメラルダ。
きっと私を愛してくれる・・・そう信じています。
次にフルール・ド・リスが現れ、やはり同じように信じている気持を歌います。
上手・下手に女性二人を配置し、いずれどちらかが泣くことを予感させる歌ですが
とても奇麗なハーモニーで、恋する気持ちの美しさも感じさせてくれます。

歌の終わりあたりで、フェビュスがゆっくり登場し、舞台の中央に立ちます。

(17) Torn Apart 引き裂かれる心

二人の女に愛されて、俺の心は引き裂かれる・・・と歌うフェビュス。
「永遠の人と束の間の人」なんてことをはっきり言っていて、
決して二人を真剣に愛そうとしているわけではありません。

この歌は本来「俺ってもてちゃって困っちゃうよな~」という自己陶酔ソングなのですが、
イヴァン・ペドノーのフェビュスは、頭をかかえて真剣に悩んでいます。
真面目なフェビュスだ♥ 
(今までのフェビュスも悩んではいるんですよ。ただちょっと方向性が違うというか)

このバックで踊るダンサーは、黒いパンツ一丁で激しく踊ります。
間近で見たらきっと目のやり場に困るでしょうね(笑)。
ここは即興のダンスだそうです。

(18) Fate 宿命"アナルキア"

エスメラルダのことをさりげなくグランゴワールに尋ねるフロロ。
自分の妻だ、と言われて軽くショックを受け、「触れてはいかん!」と忠告。
壁に刻まれた「アナルキア」の意味(=宿命)を二人で語っていると、
カジモドが連れてこられる姿をグランゴワールが見つけます。

(19) Water, Please 水をくれ・・・

車輪につながれ、ぐるぐる回されながらカジモド登場。
エスメラルダを誘拐しようとした罪で拷問を受け、
せめて水をいっぱいくれ!と叫びます。

泉のところにいるエスメラルダのところにクロパンが近づき、
自分で水を汲んで、エスメラルダに差し出します。
彼女は「私が?」という表情を見せた後、
それを持ってカジモドに近づき、彼に水を飲ませます。

その美しさと優しさに感動するカジモド。

(20) Belle (is the Only Word) ベル(美しき人)

カジモド、フロロ、フェビュスがそれぞれにエスメラルダへの愛を歌います。

歌っている人以外は、基本的に静止した状態。
きちっと固まっているというより、歌ってる人だけにスポットがあたっている感じ。
そして、メインの登場人物7人全てが舞台上に揃っている
数少ない歌でもあります。

フロロが聖職者でありながら女性を愛してしまう、
フェビュスが婚約者がありながら別の女性を愛してしまう、
これらの裏切りともいえる行為が、この歌の説得力で
人間の弱さ、人間性の表現へとなっているところが見事。

この歌の間、エスメラルダは太ももも露わに泉で足を洗ったり、
最後は舞台中央で仰向けになって横たわったり、セクシー度全開。
顔立ちがキュートなアレッサンドラ・フェラーリですが、
ナイスバディで自然と男たちが寄ってくるいい女を嫌みなく演じています。

(21) Home in the Sky 空の家

フランス語で「僕の家は君の家 Ma maison c'est ta maison」。
カジモドがエスメラルダを大聖堂の自分の居場所に案内し、
困った時にはいつでも来ていいんだよ、と語りかけます。

おそらくカジモドを間近でまじまじと見るのは初めてのエスメラルダ、
その姿に驚き、怖がります。
カジモド役が決してメークを抑えたものにしないのは、
特にこのシーンがあるからでしょう。
醜い彼をエスメラルダがだんだん親近感を感じていくからこそ
この歌は美しいんですよね。

フランス語では「あなた(トワ)」と「私(モワ)」などが美しく韻を踏み、
心のつながりを強く感じさせる、言葉の演出となっています。

(22) The Pagan Ave Maria 異教徒のアヴェ・マリア

自分の身を守ってくれるよう聖母マリアに祈るエスメラルダ。
物語冒頭の歌で、クロパンたちがノートルダムに「聖域」を求めていますが、
これは当時の特別なシステムで、「聖域」として逃げ込むことを認められれば
当局はそれ以上手出しできなかったのです。

この「聖域」(=避難所)の状況と、彼女の祈る気持ちとがつながっていて、
異教徒であっても受け入れてほしい、助けてほしい、という気持ちがこもっています。

(23) If You Could See Inside Me 僕の心の中を覗けたら

フランス語初演版(モガドール版CDも含む)では
「Je sens ma vie qui vascule 人生が崩れていく」というフロロの歌。
ですが、本公演ではカジモドがエスメラルダに対して
自分の心をわかってもらえたら、と語る歌に変わっています。
(こちらもかなり早い段階で変更になっていた模様)

その前の歌で舞台中央にいるエスメラルダを、
下手でカジモドが見守りながら歌う、というシチュエーション。
次にフロロの歌が続くので、カジモドの気持ちをさらに出すために
変更されたのかもしれません。


**** 「ノートルダム・ド・パリ」日本初演版 観劇レポート ****
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Mew

Author : Mew

2013年来日公演したミュージカル
ノートルダム・ド・パリ」、及びフレンミュージカルを応援中!ノートルダムでオリジナル・グランゴワールを務めたブリュノ・ペルティエも熱く応援中!


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