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(4) ノートルダム凱旋公演観劇記 ~演出の変更点~

~変更点~

まずは、衣装が少しずつ変わりました。フロロの衣装が一番大きく変わっています(かっこよくなったー!)。直線的な印象が、冷徹な時のフロロにぴったりなんですよね。

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演出については、ノートルダムは初演からパリ凱旋公演以前まで、若干の修正や公演ごとの違いはあったものの、一貫してほぼ同じ演出でやってきました。

今回のパリ凱旋公演では演出が変わるという噂はありましたが、大きく違ったのは「愛の谷 Val d’amour」のシーンくらい。ちょこっとした修正は他にもありましたが、大まかに言って同じ演出プランと言えるんじゃないかと思います。

パリ凱旋公演はDVD発売が予定されていますので、ちゃんと知りたい方はそちらを待って、オリジナルと比べてみてくださいね。
以下は、あくまで私が見たものということで(順不同):

◆「愛の谷」:
・衣装:今回メインキャラクターの衣装も少しずつ変わっていますが、「愛の谷」の娼婦たちの衣装がかなり大きく変わっています。以前は、一瞬裸にも見えるヌードな肌色の生地を全身にまとい、そこに軽く縄を巻いたドキドキな衣装にハイヒールでした。それが今回は「ヌード」感をなくし、ひらひらしたスカート的なものをつけ、全体的に色合いのくすんだちょっとボロっとした(笑)印象のある衣装。靴はヒールのないぺたんこだったような気が。

・女性と男性の絡みが明確に
今までは、舞台奥のシルエットを除けば、娼婦たちは基本的に一人で踊っていることが多かったんです(もちろん多少男性たちと絡んだりはしていましたけど)。でも今回は、女性1 x 男性2 x ベッド1、が何組も登場し、ベッドの上に女性、ベッド両脇で男性がベッドを動かしつつ女性に絡む、というスタイルになっています。シルエットの例の動き(笑)はなくなっています。ベッドがあるだけに、娼婦たちが「お仕事」してます感アップ。

衣装も含めこの変更は、見てすぐにその意図はわかりました。以前の女性たちは、娼婦というより「踊り子」に近い印象だったんですよね(しかも高級そうな)。新しい演出のほうが場末の娼婦たちに近い気がします(グランゴワールがうろつくんだから高級な場所なワケがない(笑))。

ただ・・・衣装で言えば、踊り子っぽくても以前の衣装のほうがセクシィィィでドキドキ感満載だったし、スタイリッシュで美しかったですね。そして、このシーンのラストで、グランゴワールと踊り子一人がポーズを決めてフィニッシュ!というのは変わってないんです(ポーズもほぼ同じ)。そこは娼婦というより、まさしく踊り子という感じなので、少なくともその部分は前の衣装のほうが合ってると思いました。

あと、このシーンの音楽(バックの演奏部分)が少し変わってました。冒頭、低音でドドン!と来る感じがかなり減ってました。最初は「音響トラブル?」と思ったんですが(笑)、どうやら変更のようです。前の迫力たっぷりにドン!と入るのが好きだった+それが当たり前すぎて、若干物足りない感が・・・(^^;)。こう変わったんだから、と自分に言い聞かせて何回か聞いても、最後まで慣れませんでした。

◆ 「フェビュスという言葉」

エスメラルダとグランゴワールの「初夜」(でも結ばれない(笑))のシーン。二人の「布団」が以前はいかにも体育用マットだったのが、今回はいかにもお布団に変わりました。日本発注のお布団かな?というフカフカ感と柄。(こちらの記事にそのシーンの写真

前はマットだっただけに、アクロバットチームがでんぐりがえりとかもっとしてたと思うけど、今回はそういうのが減ったと思います。そう・・・日本のお布団は「踏んじゃダメ!」ってお母さんから怒られるからね!!

そして、二人の「お布団」という意味では柔らかそうで、よかったよかった(だって「マット」はやっぱり痛そうだよね~?(笑))

アジア公演では、アクロチームがヘッドスピンをするところで、グランゴワールが隣にいるエスメラルダに「ほら、見て見て!」というしぐさをするものの、エスメラルダは全然別のところを見ている、という残念な感じでした。それが今回、二人で一緒に眺める形になっていて・・・よかったなあグランゴワール!!

しかし逆のことも。グランゴワールは懸命にエスメラルダをくどこうとし、手をにぎっているのですが、今回エスメラルダが立って向こうへ行こうとしても、手が離れないよう最後まで体を伸ばしていたグランゴワール。グランゴワールの残念感アップ。

最後にはあきらめてお布団をくるくる巻き、後ろを振り返りながら布団を抱えて去っていくリシャールのグランゴワールは変わっていませんでした(以上、グランゴワールのお布団シーンレポートでした←必須)。

◆ 「アナンケ」

初演版DVDでは「アナルキア」だったこの言葉は、「アナンケ」に変わっていますが、今回の公演ではさらに、「アナンケ」の文字が横書きから縦書きに変わりました。(アナルキアからアナンケへの変更詳細

なぜなんでしょうね・・・? ギリシャ文字って縦書きなんですか・・・?
・・・・謎。誰か教えてください(誰か生き字引のリシャール先生に聞いてください)

◆ 「リューン(月)」

暗闇でグランゴワールが厳かに歌い上げ、その頭上に輝く三日月・・・というのが元からの演出。
今回、その暗闇に「エスメラルダをお姫様だっこするカジモド」や「舞台奥の石の壁にある四角い部屋にいるカジモドとエスメラルダ」が出てきます。

◆ 「アヴェ・マリア」

夜の大聖堂でエスメラルダが祈りを捧げるシーン。舞台奥の石の壁の窓からフロロが顔を見せ、エスメラルダを苦しそうにせつなそうに見つめます。フロロの前にはろうそくも置かれていて、効果的。



◆ 「影」

フェビュスが一人で夜道を歩いていると、後ろからついてきた男(つまりフロロ)の影が不気味にフェビュスに語りかけるシーン。
以前はフロロ役者が舞台奥に立ち、その後方に光源が置かれ、フェビュスとの間にある薄いスクリーンに巨大な影が映し出されるという演出でした。

今回も、スクリーンに影が映し出されるのは同じですが、フロロ役者の姿は見えなくなり、スクリーンに映る影も複数になりました。(声はフロロの声のまま同じなので、フロロとわかるわけですが)。

◆ 「道化の法王」

カジモドの冠は公演ごとに変わっていると思いますが(←お布団シーンのようなチェック必須項目ではないので、イマイチ記憶にない・・・すまんカジモド)、今回はちょっと大ぶりな銀色の冠でした。銀紙を貼った感じで、チープ感のあるピカピカした銀色。

◆ 「彼女はどこだ」

初演では、舞台手前の階段にフロロ、グランゴワール、クロパンが座っていますが、既にアジア公演から三人は座ることなく立ったまま歌っています。

しかし、アジア公演でも初演同様、フロロが歌いだすところから始まっていたと思うのですが、今回、その直前にグランゴワールがクロパンに話しかけてやめる仕草が入りました(←前はそういうのはなかったと思うのですが・・・)。

今までの、つまり初演版DVDの流れでは、三人は同じ場所にいるようでいて、実はそれが曖昧な抽象的な印象がありました。
最初はフロロとグランゴワールの会話、次にクロパンが歌ってそこにグランゴワールがフロロに悟られないようこっそりクロパンに話しかけて、エスメラルダの居場所を伝えるという感じでした。

でも、舞台上では同じ場所にいても、演劇においては場所は別物と捉えることができる特性があります。だから、フロロとグランゴワール、グランゴワールとクロパンは、それぞれ別の場所での会話だったと捉えることができたのです。気持だけは三人ともエスメラルダを心配しているという点で共通している、それをラストで三人が歌い上げる・・・というような。

今回は、最初からグランゴワールがクロパンにそれを伝えようとし、でもフロロが来たからやめた、という感じになっています。確かに視覚上の理屈に合っていてわかりやすいかもしれませんが、しかしこの演出だと、明確に三人が同じ場所にいることになってしまうんですよね。

クロパンがフロロと同じ所に来てしゃべるかなあ・・・?
しかも、フロロが真隣にいる状態で、エスメラルダの居場所を話すかなあ・・・?

・・・と、逆に突っ込みたくなったというか、悩んでました(笑)。


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   → 次  ノートルダム凱旋公演観劇記 (5) 「写真」



ノートルダム凱旋公演2016観劇記
(1) 凱旋公演に至るまで
(2) フロロとカジモド
(3) フロロの転換点
(4) 演出の変更点
(5) 写真
(6) キャストの感想


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Mew

Author : Mew

2013年来日公演したミュージカル
ノートルダム・ド・パリ」、及びフレンミュージカルを応援中!ノートルダムでオリジナル・グランゴワールを務めたブリュノ・ペルティエも熱く応援中!


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