ノートルダム・ド・パリ応援隊

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(1) ノートルダム凱旋公演観劇記 ~凱旋公演に至るまで~

パリで「ノートルダム・ド・パリ」を見るのが長い間の夢でした・・・。

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パリ凱旋公演カーテンコール

フレンチ・ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ Notre-Dame de Paris」は、1998年にパリで初演後、世界各国で上演されています。世界で1100万人の観客動員数を誇り、各国語で上演されてきました(あらすじ、歌解説など詳細はこちら)。
*日本は2013年に英語版を上演。*劇団四季の「ノートルダムの鐘」とは別作品。

しかし、もう10年近くフランスでの上演がないまま・・・。
私は初演はおろか、フランスで一度もノートルダムを見たことがありませんでした。ここ数年、早く本国上演を!と叫び続けてきましたが、ようやく2016年11月にフランスでの凱旋公演が決定。それを知った時点で、キャストが誰であれ行こうと決めていました。

そんなところへ、フロロ役がオリジナル・キャストのダニエル・ラヴォワ Daniel Lavoie との発表!
オリジナルキャストは2000年頃に卒業しています。2015年にクロパン役のラック・メルヴィルが韓国公演で戻ってはきたものの、その他のキャストが戻ってくるとは正直思っていませんでした。
さすがに凱旋公演だけあって、すごい球を投げてきたなーというのが率直な感想。

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初演&凱旋公演の会場パレ・デ・コングレ



「ノートルダム・ド・パリ」以前は、「フランスはミュージカル不毛の地」とまで言われていました。
その扉を開いたのがノートルダム。「歴史的」と言われる大ヒットとなったのですが、フランスの大文豪ヴィクトル・ユゴー原作というのも少なからぬ成功の要因だと私はずっと思ってきました。

しかし、とあるインタビューでノートルダムの作詞家リュック・プラモンドン先生が、製作当時の話をしていた時のこと。「ノートルダムを作って上演をモガドール劇場に持ちかけたら、『ユゴー作品だからダメ』と言われた」とおっしゃっていたのです。
ユゴーのミュージカル作品といえば、「レ・ミゼラブル」。レミゼがフランスではなぜかぱっとした結果を残していないというのは知っていましたが、フランスの初演版だけかと思っていたのです。レミゼはロンドンで今の形に作り変えた後フランスでも上演されていましたが、ユゴーものはダメと言われる程だったとは・・・・・・・・・・。

しかも出演者は当時ほとんどがフランスで無名に近い存在でした。ミュージカルそのものが市民権を得ず、原作もダメ出しをされ、出演者はほぼ無名という逆風満帆な状態。

そんな中、唯一名を知られた存在がダニエル・ラヴォワでした。彼はカナダ人ですが、フランスでも歌をヒットさせていたのです。彼が参加するということで作品に興味を持った人は少なくなかったでしょう。彼の存在は、逆風の中でのスタートだったノートルダムの成功にとって計り知れない価値があったのだろうなと、今になってしみじみ思っています。そして単に知名度があっただけではなく、その歌唱力・演技力によって多くの聴衆を魅了し、彼も歌った「ベル(美しい人) Belle」は大ヒットとなって、ノートルダムの大成功に大きく貢献しました。

そんな「ノートルダムの父」と言って過言ではないダニエル・ラヴォワが戻ってくる!
しかし、彼がノートルダムを離れて15年以上。髪は白く変わっているし、歳月を経て演技は変わっているかもしれない。その辺は、逆に彼も「新人枠」でした(笑)。私自身は、彼をCDやDVDで何度も聞いてはいたし、コンサート版で生で聞いたことはあったけれど、本番の舞台では見たことはありませんでした。




凱旋公演の会場は、初演と同じくパリのパレ・デ・コングレ劇場。
初めて入った3700席の大劇場は、思ったよりも見やすそうな座席配置でした。
舞台手前は階段状になっています。ああ、ノートルダムの舞台だ・・・。

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そして厳かに始まるオープニング。グランゴワール Gringoire のリシャール・シャーレ Richard Charestが「カテドラルの時代 Le temps des cathédrales」を高らかに歌い始めます。奥にはいつもの大聖堂の壁、姿を現すガーゴイルの像。

そして、次の「サン・パピエ Sans papiers」で、あ!と思ったこと。
パレ・デ・コングレ劇場は横幅が26mほどあり、かなり横に広いのです。ノートルダムの群舞は横のラインへの移動がかなり多く、それが小気味よい統一感と迫力を生み出しています。狭い劇場でもそれは感じられるのですが、このコングレ劇場の広さだと、その迫力や効果が存分に発揮できるのですね。この横ラインの演出は、コングレのこの横幅があったからこそ出来上がったものなのでしょう。

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終演後のノートルダムの舞台。

この横幅の広さの効果を感じたのが、もう一か所。
「アヴェ・マリア Ave Maria」の歌の時に、ジプシーのエスメラルダ Esmeralda が夜の大聖堂の中で一人になります。歌い始める前の薄暗い舞台に、エスメラルダがぽつーんとたたずんでいる・・・。その「ぽつーん」感、逆に夜の大聖堂の厳かな大きさなどが、これだけ広い舞台だとすごく迫って感じられるんですよね。

この広さを活かした演出をそれにぴったり合った劇場で見て、私は「ああ、ここは誕生の地なんだ」ということを実感していました。


   → 次 凱旋公演観劇記(2) 「フロロとカジモド」



ノートルダム凱旋公演2016観劇記
(1) 凱旋公演に至るまで
(2) フロロとカジモド
(3) フロロの転換点
(4) 演出の変更点
(5) 写真




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Mew

Author : Mew

2013年来日公演したミュージカル
ノートルダム・ド・パリ」、及びフレンミュージカルを応援中!ノートルダムでオリジナル・グランゴワールを務めたブリュノ・ペルティエも熱く応援中!


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