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2014.12/08 [Mon]
IL DIVO ミュージカル・アフェア; 仏ミュージカル曲解説
IL DIVOの「ミュージカル・アフェア A Musical Affair ~ フレンチ・バージョン~」が
発売になりました♥ IL DIVOが歌うフレンチ・ミュージカル作品の紹介です。

ミュージカル・アフェア (フレンチ・ヴァージョン)
16曲入り
このアルバムは、2013年に発売されたIL DIVOの「ミュージカル・アフェア A Musical Affair」に
フレンチ・ミュージカル曲を加えるというコンセプトで作られています。
フレンチ・ミュージカルから4曲歌われていますが、それ以外の曲は
音源は別にして、オリジナル版の「ミュージカル・アフェア」と曲目はかなり似ています。
また、ジャケット画像は、文字が英語かフランス語かの違いくらいで、写真は同じです。


ミュージカル・アフェア (オリジナル・バージョン) 12曲入り
◆ フレンチ・ミュージカル曲は以下の4曲(全曲目詳細はこちら)
1. Belle 美しい人 (ノートルダム・ド・パリ)
with FLORENT PAGNY フローラン・パニー
2. Le temps des cathédrales カテドラルの時代 (ノートルダム・ド・パリ)
with VINCENT NICLO ヴァンサン・ニクロ
6. Aimer エメ (ロミオ&ジュリエット) * 「エメ」の意味は?
with NATASHA ST-PIER ナターシャ・サン=ピエール
7. L'envie d'aimer (愛したくて) (十戒)
with SONIA LACEN ソニア・ラセン
◆ このアルバムには、フレンチ・ミュージカルの歌手も参加しています(詳細紹介)。
- エレーヌ・セガラ Hélène Ségara (メモリー from Cats) :
「ノートルダム・ド・パリ」初代エスメラルダ
- ナターシャ・サンピエール Natasha St-Pier (エメ from ロミオ&ジュリエット):
「ノートルダム・ド・パリ」ロンドン版初代フルール・ド・リス
- ヴァンサン・ニクロ Vincent Niclo (カテドラルの時代 from ノートルダム・ド・パリ):
「風と共に去りぬ」レット・バトラー
- セバスチャン・イザンバール (IL DIVO)
「星の王子さま」実業家
◆ パリのThéatre du Gymnase ジムナズ座で撮影された宣伝用動画 (ジムナズ座)
カテドラルの時代(ノートルダム・ド・パリ) with ヴァンサン・ニクロ
エメ (ロミオ&ジュリエット) with ナターシャ・サンピエール
メモリー (キャッツ) with エレーヌ・セガラ
◆ 作品紹介
● ノートルダム・ド・パリ (Notre-Dame de Paris) 詳細紹介
1998年パリ初演。世界での観客動員800万人、
フレンチ・ミュージカル隆盛の基礎を築いたフレンチ・ミュージカル最大のヒット作。
2013年日本初演(英語版)
「Belle 美しい人」(1999年 World Music Awardより)
by Daniel Lavoie ダニエル・ラヴォワ(フロロ役)|Garou ガルー (カジモド役)
Patrick Fiori パトリック・フィオリ(フェビュス役)
「Le temps des cathédrales カテドラルの時代」
by Bruno Pelletier ブリュノ・ペルティエ (グランゴワール役)
● ロミオ&ジュリエット Roméo & Juliette 詳細紹介
2001年パリ初演。ノートルダムと双璧を成すもう一方の雄。
ウィーン・ミュージカルとなった数少ない仏ミュージカル作品。
2010年宝塚星組による初演以降、日本語版は繰り返し上演。
2012年には日本でフランス語版上演。
「Aimer エメ」
by Damien Sargue ダミアン・サーグ(ロミオ役)| Cécilia Cara セシリア・カラ(ジュリエット役)
● 十戒 Les Dix Commandements 詳細紹介
2000年パリ初演。聖書に出てくるモーゼが主人公の作品。
2005年、フレンチ・ミュージカルとして日本に上陸した最初の作品。
「Envie d'aimer 愛したくて」 by Daniel Lévi ダニエル・レヴィ (モーゼ役)
「ミュージカル・アフェア~フレンチ・バージョン」に
日本語の解説や歌詞訳は入っていますが、
「エメ」がどういう意味かの説明は入っていません。
フランス語ができる人にしても、なぜカタカナで「エメ」なのか?
という疑問があるでしょうから、それにお答えしましょう。(Mewの想像を含む)
「エメ」ってどういう意味?
原題は「Aimer」で「愛する」という意味です。
(「ジュテーム Je t'aime」=「I love you」も同じ動詞です)
それを原語読みすると「エメ」。
これは、宝塚版が上演された時からこのタイトルです。
どうして「愛する」じゃないの?
2010年に宝塚版が初演される直前、
この「Aimer」の日本語歌詞はどうなるんだろうと、ふと考えたことがあります。
この曲は「Aimer, c'est...」と、「愛する、それは・・・」という形で
歌が続いて行きます。
「エ~メ~」が2音、「愛する」だと4音、
入れれば入りますが、音階的にも収まりが悪いような。
では、その部分を「愛 それは・・・」にすれば
ちょうど2音でぴったりです。
しかし、ここで重大な壁が。
「愛 それは・・・」と続く歌といえば、
和製ミュージカル最大のヒット作「ベルサイユのばら」の
最大のヒット曲「愛あればこそ」が全く同じスタイルなんですよね(^^;)。
うーん・・・どうするんだろ?
と思いながら迎えた宝塚初演版のMy初日。
Aimer... の部分が「エ~メ~」と歌われていて、
最前列で見ていた私は椅子からずりずりと10cmくらい下がりそうになりました。
しかし・・・これはうまい逃げ道かもしれないなあ、とも思いました。
宝塚版上演の前に、例えば私がHPやどこかの学園祭での上演で
こういう歌詞にしたとすれば、「バカじゃないのか、こいつ」的な扱いだったと思います(笑)。
でも、そこは天下の宝塚で天下の小池先生。
ここが「ウチはこう行くんだ!」と言えば、それはそれで通るのです。
ただ、英語と違ってフランス語で「エメ」って意味不明じゃないかな?と思って、
幕間の時に一緒に見に行った友達(フランス語知識ゼロ)に聞いてみました。
すると・・・「え?あれって『アーメン』って言ってるんじゃないの?」という答えが・・・。
このシーンは教会の結婚式のシーンなので、
実際他にもそう思った方が少なからずいたみたいです。
人間の脳って、知らない言葉も知ってる単語にできるだけ置き換えるっていうやつですね。
小池先生がそこまで読んで「エメ」にされたのかどうかはわかりませんが、
とにかく、「エメ」という選択は秀逸な落とし所だったなと思います(^^)。
IL DIVOのCDの訳は「エメ」じゃなくてもいいんじゃないの?
それで通用してきたタイトルはそのまま使う
・・・という大雑把な原則があるようです。
混乱を避けるため、とでもいいましょうか。
この辺は考え方と状況次第だろうと思います。
定着してしまっているものは、そのほうがぱっとわかりやすいですから。
「ロミオ&ジュリエット」は既に日本語版公演が
宝塚版・東宝版で繰り返し上演されていて、
「エメ」のタイトルも定着しています。
発売になりました♥ IL DIVOが歌うフレンチ・ミュージカル作品の紹介です。

ミュージカル・アフェア (フレンチ・ヴァージョン)
このアルバムは、2013年に発売されたIL DIVOの「ミュージカル・アフェア A Musical Affair」に
フレンチ・ミュージカル曲を加えるというコンセプトで作られています。
フレンチ・ミュージカルから4曲歌われていますが、それ以外の曲は
音源は別にして、オリジナル版の「ミュージカル・アフェア」と曲目はかなり似ています。
また、ジャケット画像は、文字が英語かフランス語かの違いくらいで、写真は同じです。
ミュージカル・アフェア (オリジナル・バージョン) 12曲入り
◆ フレンチ・ミュージカル曲は以下の4曲(全曲目詳細はこちら)
1. Belle 美しい人 (ノートルダム・ド・パリ)
with FLORENT PAGNY フローラン・パニー
2. Le temps des cathédrales カテドラルの時代 (ノートルダム・ド・パリ)
with VINCENT NICLO ヴァンサン・ニクロ
6. Aimer エメ (ロミオ&ジュリエット) * 「エメ」の意味は?
with NATASHA ST-PIER ナターシャ・サン=ピエール
7. L'envie d'aimer (愛したくて) (十戒)
with SONIA LACEN ソニア・ラセン
◆ このアルバムには、フレンチ・ミュージカルの歌手も参加しています(詳細紹介)。
- エレーヌ・セガラ Hélène Ségara (メモリー from Cats) :
「ノートルダム・ド・パリ」初代エスメラルダ
- ナターシャ・サンピエール Natasha St-Pier (エメ from ロミオ&ジュリエット):
「ノートルダム・ド・パリ」ロンドン版初代フルール・ド・リス
- ヴァンサン・ニクロ Vincent Niclo (カテドラルの時代 from ノートルダム・ド・パリ):
「風と共に去りぬ」レット・バトラー
- セバスチャン・イザンバール (IL DIVO)
「星の王子さま」実業家
◆ パリのThéatre du Gymnase ジムナズ座で撮影された宣伝用動画 (ジムナズ座)
カテドラルの時代(ノートルダム・ド・パリ) with ヴァンサン・ニクロ
エメ (ロミオ&ジュリエット) with ナターシャ・サンピエール
メモリー (キャッツ) with エレーヌ・セガラ
◆ 作品紹介
● ノートルダム・ド・パリ (Notre-Dame de Paris) 詳細紹介
1998年パリ初演。世界での観客動員800万人、
フレンチ・ミュージカル隆盛の基礎を築いたフレンチ・ミュージカル最大のヒット作。
2013年日本初演(英語版)
「Belle 美しい人」(1999年 World Music Awardより)
by Daniel Lavoie ダニエル・ラヴォワ(フロロ役)|Garou ガルー (カジモド役)
Patrick Fiori パトリック・フィオリ(フェビュス役)
「Le temps des cathédrales カテドラルの時代」
by Bruno Pelletier ブリュノ・ペルティエ (グランゴワール役)
● ロミオ&ジュリエット Roméo & Juliette 詳細紹介
2001年パリ初演。ノートルダムと双璧を成すもう一方の雄。
ウィーン・ミュージカルとなった数少ない仏ミュージカル作品。
2010年宝塚星組による初演以降、日本語版は繰り返し上演。
2012年には日本でフランス語版上演。
「Aimer エメ」
by Damien Sargue ダミアン・サーグ(ロミオ役)| Cécilia Cara セシリア・カラ(ジュリエット役)
● 十戒 Les Dix Commandements 詳細紹介
2000年パリ初演。聖書に出てくるモーゼが主人公の作品。
2005年、フレンチ・ミュージカルとして日本に上陸した最初の作品。
「Envie d'aimer 愛したくて」 by Daniel Lévi ダニエル・レヴィ (モーゼ役)
「ミュージカル・アフェア~フレンチ・バージョン」に
日本語の解説や歌詞訳は入っていますが、
「エメ」がどういう意味かの説明は入っていません。
フランス語ができる人にしても、なぜカタカナで「エメ」なのか?
という疑問があるでしょうから、それにお答えしましょう。(Mewの想像を含む)
「エメ」ってどういう意味?
原題は「Aimer」で「愛する」という意味です。
(「ジュテーム Je t'aime」=「I love you」も同じ動詞です)
それを原語読みすると「エメ」。
これは、宝塚版が上演された時からこのタイトルです。
どうして「愛する」じゃないの?
2010年に宝塚版が初演される直前、
この「Aimer」の日本語歌詞はどうなるんだろうと、ふと考えたことがあります。
この曲は「Aimer, c'est...」と、「愛する、それは・・・」という形で
歌が続いて行きます。
「エ~メ~」が2音、「愛する」だと4音、
入れれば入りますが、音階的にも収まりが悪いような。
では、その部分を「愛 それは・・・」にすれば
ちょうど2音でぴったりです。
しかし、ここで重大な壁が。
「愛 それは・・・」と続く歌といえば、
和製ミュージカル最大のヒット作「ベルサイユのばら」の
最大のヒット曲「愛あればこそ」が全く同じスタイルなんですよね(^^;)。
うーん・・・どうするんだろ?
と思いながら迎えた宝塚初演版のMy初日。
Aimer... の部分が「エ~メ~」と歌われていて、
最前列で見ていた私は椅子からずりずりと10cmくらい下がりそうになりました。
しかし・・・これはうまい逃げ道かもしれないなあ、とも思いました。
宝塚版上演の前に、例えば私がHPやどこかの学園祭での上演で
こういう歌詞にしたとすれば、「バカじゃないのか、こいつ」的な扱いだったと思います(笑)。
でも、そこは天下の宝塚で天下の小池先生。
ここが「ウチはこう行くんだ!」と言えば、それはそれで通るのです。
ただ、英語と違ってフランス語で「エメ」って意味不明じゃないかな?と思って、
幕間の時に一緒に見に行った友達(フランス語知識ゼロ)に聞いてみました。
すると・・・「え?あれって『アーメン』って言ってるんじゃないの?」という答えが・・・。
このシーンは教会の結婚式のシーンなので、
実際他にもそう思った方が少なからずいたみたいです。
人間の脳って、知らない言葉も知ってる単語にできるだけ置き換えるっていうやつですね。
小池先生がそこまで読んで「エメ」にされたのかどうかはわかりませんが、
とにかく、「エメ」という選択は秀逸な落とし所だったなと思います(^^)。
IL DIVOのCDの訳は「エメ」じゃなくてもいいんじゃないの?
それで通用してきたタイトルはそのまま使う
・・・という大雑把な原則があるようです。
混乱を避けるため、とでもいいましょうか。
この辺は考え方と状況次第だろうと思います。
定着してしまっているものは、そのほうがぱっとわかりやすいですから。
「ロミオ&ジュリエット」は既に日本語版公演が
宝塚版・東宝版で繰り返し上演されていて、
「エメ」のタイトルも定着しています。
- at 00:49
- [フレンチ・ミュージカル]
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